沖縄県の仲井真弘多知事は19日午前、政府が4月28日に開く「主権回復の日」式典に関し「お祝いであるとすれば、出にくい。もろ手を挙げてという心境には、なかなかなれない」と強調した。沖縄政策協議会の小委員会出席後、官邸で記者団に語った。
同時に「太平洋戦争に負け、日本が主権回復したのは慶賀に堪えない話だ。ただ沖縄は(本土復帰まで)切り捨てられたため4月28日を『屈辱の日』と呼んでおり、記念的行事にはなりにくい」と指摘した。
これに関連し、安倍晋三首相は沖縄政策協議会で「沖縄、奄美、小笠原が戦後の一定期間、わが国の施政権の外に置かれた苦難の歴史を忘れてはならない」と言明。その上で「沖縄を含めたわが国の未来を切り開いていく決意を新たにしたい」と述べ、式典開催に理解を求めた。
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