中国の全国人民代表大会(全人代=国会)で習近平国家主席が選出された14日、複数の改革派インターネットサイトで「中国の初代大統領の選挙に行こう」と呼びかける書き込みが見られた。その下に、投票するページのアドレスが添えられていた。
民意を反映していない官製選挙に対抗して、国内外の複数の民主活動家が連携し、ネットで「リーダーを自分の手で選ぼう」と模擬選挙を実施したのだ。
誰でも自由に候補者を推薦し、投票できるページを設けたのは香港を拠点にする中国語サイト。中国国内からは、特別なソフトを使ってネット規制を破らなければアクセスできないが、それでもこれまでに8600人以上が投票した。
得票数のトップは、遼寧省の刑務所に投獄されているノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏で、1304票を獲得した。台湾の馬英九総統は1297票で僅差の2位。人権派弁護士の高智晟(こう・ちせい)氏、反体制派芸術家の艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏に続き、623票を獲得した習氏が5位、得票率は約8%だった。そのほか、重慶事件で失脚した薄煕来・前政治局員や中国建国の父、毛沢東の孫の毛新宇・人民解放軍少将らがトップ10入りしている。
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